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Postの[表面]オブジェクトで[変数]から選択できる[温度]と[表面温度]はどう違うのですか?

 回答
 
STREAMでは、温度は各要素の中心に定義されています。
Postで[温度]を指定して表示した値は表面に最も近い要素の中心温度を表面に補間したものです。このとき、要素の熱伝導率は考慮しません。
[表面温度]は、物体表面の両側の要素の熱伝導率と要素の幅を考慮してSolverで算出される値です。
[表面温度]は、以下のように計算されます。
 
Tw = (h1×T1 + h2×T2)/(h1 + h2)
 
式中の変数は以下の通りです。
Tw :表面温度
h1 :K1/d1
h2 :K2/d2
d1 :要素中心から表面までの距離
d2 :相手要素中心から表面までの距離
K1 :熱伝導率
K2 :相手要素の熱伝導率
T1 :要素中心温度
T2 :相手温度(相手が領域外の時TCOR、領域内の時相手要素の中心温度)
 
ただし、以下の例外があります。
 ・AENT_REGIONコマンドLTYPE='transfer1' かつ(領域外 vs 領域内) のとき
Tw = TCOR
 ・AENT_REGIONコマンドLTYPE='transfer1' かつ(領域内 vs 領域内)かつ HTRC>0 のとき
Tw = T1
 ・AENT_REGIONコマンドLTYPE='conduction' または'loglaw'のとき
流体要素についてのh1、h2 は乱流拡散が加わったり、温度の対数則から求まる値となる
 ・AENT_REGIONコマンドLTYPE='case1' のとき
h2 = hc + hr
(hc、hrについてはリファレンスのAENT_REGIONコマンド参照)
 ・AENT_REGIONコマンドLTYPE='transfer2' かつ (固体 vs 固体)かつ HTRC>0 のとき
h2 = (HTRC×K2)/(K2+HTRC×d2)
 ・AENT_REGIONコマンドLTYPE='transfer2' かつ (固体 vs 流体)かつ HTRC>0 のとき
流体要素のh1, h2=HTRC