これは、ソリッド部品のうち、解析モデルに反映されていない部品があることを示しています。
scFLOWでは、複数の部品が干渉している（同じ空間を占有する）場合、
部品ツリーで下の部品が優先されます。
このため、ある部品が部品ツリーでより下方の部品に完全に包まれている場合、
包まれている部品は解析モデルに反映されなくなります。
例えば、外側の部品を Air、内側の部品を Heat として図のように並べた場合、
部品ツリーで下方にあるAirが優先されます。
言い換えると、Heat の内側も Air の一部として扱われることになります。
このまま解析モデル構築を実行しますと、
「解析モデル構築時に、対応する仮想部品が存在しないため失われたソリッド部品があります」、
というダイアログが出力され、部品ツリー上の Heat がグレーになります。
このままメッシュを生成しますと、メッシュに Heat は登録されません。
試しに Air に空気、Heat に鉄を設定して計算みると、次のような結果になります。
今回は Heat であったはずの領域は Air の一部として扱われるため、
鉄のはずの領域は空気として扱われ、流速が計算されます。
この状態を解消するには、部品ツリー上で部品を並べ替えます。
並べ替えは、部品をマウスでドラックする、または
右クリック - [並び替え：コピー]・[並び替えコピー:挿入(後)]を利用することで行えます。
右クリックを用いた並び替え手順は以下になります。
1.並び替えたい部品を選択しコンテキストメニューから[並び替え：コピー]をクリックします。
2.挿入先の部品又はアセンブリを選択し[並び替えコピー：挿入(前)]、[並び替えコピー：挿入(後)]をクリックすると、
手順1で選択した部品が挿入されます。
グループ内に挿入したい場合はアセンブリを選択し[並び替えコピー：グループへの挿入]をクリックします。
