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逆止弁を流路中に設定したい場合,形状で逆止弁を再現するのではなく,境界面や検査面等を利用して一方向のみに流入し逆流はしないように設定できますでしょうか?できるのであれば設定方法をご教授いただきたく思います.

逆止弁を流路中に設定したい場合,形状で逆止弁を再現するのではなく,境界面や検査面等を利用して一方向のみに流入し逆流はしないように設定できますでしょうか?できるのであれば設定方法をご教授いただきたく思います.
  • ​確立した方法があるわけではありませんが、想定できる方法として流れ境界面近傍の検査面、または検査体積に対して圧力損失をSCRIPT機能を使って与えるというのがあります。
    検査面や検査体積の上流側にセンサー的に参照点を設けて、その点に時系列データとして流速ベクトルを設定して、その値を参照しながら流れの向きに応じて圧力損失をコントロールします。流れて欲しい方向では圧力損失を0にして流れ欲しくない方向では圧力損失を無限大にすると壁と同じように流れなくなります。
    例 ;圧力損失で逆流を防いでいる例.png
    具体的には圧力損失式の係数CCを非定型スクリプトで与えればよいと思いますが、そのプログラム内で、参照点の流速ベクトルを見て、CCを無限大(1.0E+20とか)または0.0にするというプログラムを組むことになります。参照点に設定した時系列データは、定型スクリプトの通知関数usl_time_seriesで得ることができるのでその値をグローバル変数として保存すれば、圧力損失のSCRIPTプログラム内で参照できます。
    SCRIPT機能を使った経験がない場合は、まずは例題8.1などトレースして概要を理解した方が良いと思います。後、リファレンス(ソルバー編)のスクリプト機能の説明も確認しましょう。そちらの問題に適しているか、またこのモデル化がうまく機能するかは不明ですが、ご興味がありましたらチャレンジしてみてください。
    以上、ご参考まで。