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ソルバーにて解析を行った際に、異常終了とメッセージが表示されたのですが原因についてのヘルプメッセージが表示されませんでした。Lファイルを確認したところ、最後の行にapplication called MPI_Abortと記載があったのですが、原因を教えていただけますでしょうか。

ソルバーにて解析を行った際に、異常終了とメッセージが表示されたのですが原因についてのヘルプメッセージが表示されませんでした。Lファイルを確認したところ、最後の行にapplication called MPI_Abortと記載があったのですが、原因を教えていただけますでしょうか。
  • まず間違いなく計算が破綻、つまり発散しています。Lファイルの最大流速の変化など見ると、恐らく現実的あり得ないような数値になっていると思います。
    計算の発散は​FE486で捉えられる場合もありますが、捉えられない場合もあります。
    今回はそれに相当すると思います。​
    その原因はまさに様々です。
     
    以下、一般的に言える原因についての簡単な説明と対策です。
    ※​FE486のメッセージヘルプと同様です。
     
    1. メッシュの品質が悪く計算が不安定になっている
     
    STREAM/熱設計PACでは、要素の形状が立方体に近く(アスペクト比が1に近く)、隣り合う要素の大きさの変化が少ない(等比率が1に近い)方が、計算が安定化し、精度も高くなる傾向にあります。アスペクト比については10以下程度、等比率については0.8~1.2程度でメッシュを作成するのが理想的です。着目している領域、或いは、流れや温度の変化が激しい領域については、特にメッシュの品質を高めるようにして下さい。
     
    2. デフォルトの緩和設定では計算が不安定になっている
     
    緩和係数の調整により改善する場合があります。設定の指針や設定方法については、ユーザーズガイド 操作編 の [Q&A]-[解析コントロール]-[(2)なかなか収束しない時は?] の内容をご参照下さい。 
     
    3. (非定常解析の場合)時間間隔が大きすぎる
     
    非定常解析で時間間隔が大きすぎると、計算が発散する場合があります。非定常解析では、途中経過も含めて各時刻で正しい解を得る必要がありますので、時間間隔を小さく設定し直して計算を行って下さい。(クーラン数が1程度となる時間間隔が理想的です。)
     
    4. 条件設定に誤りがある、または不自然な設定となっている
     
    上記内容を見直しても改善されない場合は、条件設定に誤りがある、または不自然な設定となっている可能性があります。座標や物理量の単位、物性値を間違えている等、設定に問題が無いかを確認して下さい。
     
    以上、参考にしてください。