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現在scFLOWを使用して,重合格子による物体の6自由度剛体運動の解析を行っています.移動物体の任意の点に,解析条件設定時に外力を与えることは可能でしょうか?ご教授頂けたら幸いです.

現在scFLOWを使用して,重合格子による物体の6自由度剛体運動の解析を行っています.移動物体の任意の点に,解析条件設定時に外力を与えることは可能でしょうか?ご教授頂けたら幸いです.
  • 任意の点に外力を与える機能はありませんが、面領域に対しては外力が与えられます。
    • 添えつけ:面垂直荷重.png 
    • リファレンスソルバー編ALE_DYNAMICALコマンドのexternal_surface_force
    参照のこと。
    荷重を与える位置に小さい面領域が定義できるようCADでモデルを作成する必要がありますが。
    参考まで。
  • 丁寧なご回答ありがとうございます。追加で質問させていただきます.
    移動物体に複数点マーキングし,マークした点の静止座標系における並進軌跡の時系列グラフを作成したいと考えています.
    Postで表面をピックしてマーク点のおおよその座標を得ることはできますが,サイクルを進めると​ピック点がマーク点とずれてしまいます.
    Preの設定でLファイルにマーク点の座標を出力させる等,何か方法はございますでしょうか?ご教授頂けたら幸いです.
  • 移動に伴うマーキングポイントの座標データはLファイルにも、時系列ファイルにも出力することができます。ただし、scFLOWpreのGUI上での指定はまだ実装されていません。今後のバージョンUPで実装されるかと思います。
    V2022辺り?かと。
     
    出力方法の手順概要
    1. 移動物体上の初期のマーキングポイントを参照点をして作成する。
    2. 作成した参照点に対して時系列出力指定を行う。
    3. 出力変数はダミーとして密度(DENS)を選択する。※ダミー変数は任意
    4. 出力したsphファイルをメモ帳などで開く。
    5. コマンド TIME_SERIESにあるDENSをCODX,CODY,CODZに書き直す。
       ※それぞれ変数X,Y,Z座標を示す。
    編集したsphファイルでソルバーを実行すると、Lファイルと時系列ファイルにポイントの座標データが出力される。
     
    添えつけ:sphファイルの編集.png、座標データの出力例.png 参照のこと。
     
    以上、参考まで。
  • 手順まで示していただきありがとうございます.付随して質問させていただきます.
    6自由度剛体運動の解析を行った場合,Lファイルに移動物体の静止座標系における重心位置が出力されますが,最終サイクル時の重心位置をcsv形式で出力したいと考えています.​
    参照点で初期重心位置をマークすれば可能だと考えられますが,他に最終サイクルの重心位置をcsvファイルに出力する方法はございますでしょうか?ご教授頂けたら幸いです.
  • そのような機能はないようです。
    最終サクルだけの重心座標が必要ということでしたらLファイルからエクセルにコピペでよいように思います。移動物体がたくさんあるという状況だとそれも結構手間だと思いますが。
     
    ご質問の直接的な解決にはならないかもしれませんが、参考まで以下の方法を紹介します。LFileViewを使ってLファイルの表示されている変数を登録して、CSV出力する方法があります。
    重心座標CENT.MASS(X),CENT.MASS(Y),CENT.MASS(Z)をそれぞれLFileView上で変数登録して、その3つの変数とグループ登録することで、そのグループ変数をCSV出力します。
    概要は、添えつけファイル;グループ変数のCSV出力.png、重心座標CSV出力例.png 
    参照のこと。
     
    LFileViewの変数登録、変数のグループ化、変数のCSV出力に関してはユーザーズガイド(ツール編)の「LFileViewの使い方」に説明があります。
     
    以上、ご
    参考まで。
  • 回答ありがとうございます.解析終了と同時にcsvファイルを得たかったため,質問させていただきました.追加で質問させていただきます.
    6自由度剛体運動解析を行うと,LFileにForce(x),(y),(z)が出力されますが,おそらく物体に作用する合力が出力されていると思うのですが,どういった力で算出されているのでしょうか?ご教授頂けたら幸いです.
  • ご推察の通り物体に作用する合力が出力されています。
    物体に働く力としては以下のものが想定されています。
     
    添えつけファイル;物体に働く力.png 参照のこと。
    青色枠 物体表面に働く流体の圧力・粘性応力
    灰色枠 重力 (質量と重力方向から)
    赤色枠 外力(4つ)
    以上、ご参考まで。
  • ご回答ありがとうございます.​
    以前ご教授頂いた任意参照点の時系列データを出力することはできたのですが,
    アニメーションも作成したく,Postで参照点の位置を可視化できないのでしょうか.
    出力された座標を点でプロットしてもいいのですが,サイクルを更新すると物体のみ動き​点は当然ながら動いてくれません.
     
    また,任意座標点同士を線で結ぶといった処理はPost上で可能でしょうか.
    ご教授いただけたら幸いです.​
  • 参照点を移動する物体に追随させる機能はないように思います。
    やはりcsv出力した座標の時系列データを少し加工して、X,Y,Z座標だけのcsvファイルにして、点オブジェクトで読み込ませることで移動する点の軌跡を描くことがくらいしか思いつきません。ご指摘の通り、物体の動きに追随はできませんが。
    他に何か良い方法があるようでしたらまたコメントさせてもらいます。​
  • ご回答ありがとうございます.
    6自由度剛体運動解析について質問です.
    scFLOWの リファレンス 解析手法編 を確認したのですが,運動方程式の詳細について記載がありませんでした.
    scFLOWで使用される運動方程式は,SCRYU/Tetraの リファレンス 基礎編 に記載されているニュートンの運動方程式(以下の式)と同じものと考えてよろしいのでしょうか?
    並進の運動方程式:M (dVi/dt) = Fi
    回転の​運動方程式: Ii (dωi/dt) = Ti
    ご教授頂けたら幸いです.​