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要素移動と重合格子を使用した計算を行おうとしていますが、FE336で計算が止まってしまいます。何が原因でしょうか。

実施したい計算は固体Bが時間により平行移動、それにより固体Aが移動する計算(固体Aは壁面M・固体Bどちらとも接触の可能性あり)
<現在の設定>
・ボリューム
独立領域M
従属領域A(固体部)
従属領域A(流体部)
従属領域B(固体部)
従属領域B(流体部)
・壁面設定
従属領域流体-固体境界壁面設定:メッシュの速度を壁面の速度とする
独立領域壁面設定:静止壁
・要素移動設定
従属領域A:3次元回転自動計算(ダイナミカル)+3次元並進自動計算(ダイナミカル)
従属領域B:平行移動
・重合格子設定
独立領域M-従属領域A(固体部)
独立領域M-従属領域A(流体部)
独立領域M-従属領域B(固体部)
独立領域M-従属領域B(流体部)
・反発係数
従属領域流体-固体境界壁面設定A:移動物体(従属領域) 0.5
従属領域流体-固体境界壁面設定B:移動物体(従属領域) 0.5
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それぞれ個別計算①および②は問題なく流れることは確認済み。​
①​独立領域M、従属領域A(固体部)、従属領域A(流体部)のみにした計算(ダイナミカル)
②​独立領域M、従属領域B(固体部)、従属領域B(流体部)のみにした計算(平行移動)
  • 要素移動と重合格子を使用した計算で、FE336が発生するケースの多くは’独立領域のメッシュが粗い’というのが原因しているようです。特に独立領域のメッシュのうち、従属領域と重なる範囲のメッシュが粗すぎると従属領域のメッシュの認識に失敗してこのエラーとなります。
    対策としては、独立領域のメッシュのうち、従属領域と重なる範囲のメッシュを従属領域と同等、もしくは、より細かいものへと修正します。多くはこれで改善します。ご検討ください。
  • ご回答ありがとうございます。
    独立領域のメッシュを細かく修正したところエラー発生せず流れるようになりました。
    ただ、結果を確認すると​従属領域A(個体部)が従属領域B(個体部)と接触せず貫通してしまうようです。
    どんな要因が考えられますでしょうか?​
  • 時間間隔が大きすぎるのではないかと思います。
    クーラン数指定では、メッシュを横切る流速とメッシュの幅で時間間隔が決定されます。
    移動する物体の速度とは直接的には無関係に。したがって指定したクーラン数を満足する時間間隔で、物体が移動する場合に移動距離が大きくなり1サイクル内に多くのメッシュを跨って移動してしまうことがあります。結果的に物体間の接触を考慮できない状況となります。
    対策ですが、移動する物体のおおよその速度を見積り、1サイクル内で1つのメッシュを横切る時間/2 (1/2~1/10程度)の平均的な時間間隔を推定し、その時間間隔をクーラン数指定ではなく一定時間間隔として設定してください。すでに一定時間間隔設定を行っている場合は、その時間間隔を再設定して試してみてください。