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scFLOWのソルバーの適切な設定について教えてください。 現在解析を回す練習としてチュートリアルのtut01配管の内部流れ(定常)やtut02グライダーの空力解析の解析を試みています。 しかし、どちらもエラーFE0004がでるか、解析に数日かかると表示されるかでうまく回せません。この場合、どの部分の設定が間違っている可能性が高いでしょうか。 よろしくお願いいたします。

・使用しているPC:Windows server 2016(72コア)
・フォルダには.sphと.pphのみ格納
・​/FE0004/ FILE OPEN ERROR. NAME='tut01.gph' と書かれたエラーファイルが大量にできる
・​'tut01.gph'を.sphと同じフォルダに持ってきて解析すると解析自体は回る
・使用ホスト:WIN-*******(分割数:72 分割領域内並列数:1)​
  • .sph はソルバーで計算するためのデータで、解析の条件などが記述されたテキスト形式のデータです。
    .gph はソルバーで計算するためのデータで、解析のメッシュデータが記述されたバイナリー形式のデータです。
    何れも原則的に同じフォルダに置いておく必要があります。
    確認済みだとは思いますが、FE0004の原因は.gphを同じフォルダーになかったためのエラーです。
     
    ’2番目のエラーは出ないが計算が進まない’という問題は確かに作成されたデータになんらかの問題がある可能性が高いです。チュートリアルのデータであるtut01,tuu02などは所定のサイトからダウンロードが可能です。
    $(インストールフォルダ)\Doc\Cradle_SampleData_Guide.pdf
    をご参照ください。データのダウンロードサイトが確認できます。
     
    ダウンロード後に当該のpphファイルを確認し、自分で作成したデータと何が違うのかを確認して問題点を修正してください。なお、それでも解決に至らない場合は、そのデータを追加質問に添え付けください。
    何が問題なのかを調査するお手伝ができると思います。
  • ご返信ありがとうございます。
    .gphについて承知いたしました。
    解析にかかわるファイルは​CradleCFD_2022_scFLOW_Example_a.zip\Operation\tut01\Org\tut01.sphなどをそのまま利用しており、それでも1日以上かかると表示されます。
    問題解決のためにどのような情報が必要でしょうか。
    よろしくお願いいたします。​
  • 確認なのですが、
    これまで当該マシンで、他に正常に実行できたデータはありますか?
    \Operation\tut01\Org\tut01.pph は正常にPreで開くことができますか?
    \Operation\tut01\Org\tut01_208.fph は正常にPostで開くことができますか?
     
    後、Preで開くことができましたら以下を試してください。
    他に作業用フォルダを作成して、tut01.pphをそこにコピーして、そこで添え付けファイルのように一括実行で、実行してみてください。同じ現象が発生して実行が進まない場合は、 tut01.l というファイルがありますのでそれを添付してください。
  • ご返信ありがとうございます。
    ■これまで当該マシンで、他に正常に実行できたデータはありますか?
    →ありません。ライセンスを新規マシンに移行して初めての解析がこのチュートリアルになります。​
    ■\Operation\tut01\Org\tut01.pph は正常にPreで開くことができますか?
    →開くことができました​
    ■\Operation\tut01\Org\tut01_208.fph は正常にPostで開くことができますか?​
    →開くことができました​
    ■以下を試してください
    →​30分ほど経っても解析が終わっておりませんので、実行を中断いたしました(中断も1時間たっても終わりませんので、中断しきれていない状態でのlファイルになります)。
    そのlファイルを添付させていただきます。​
    よろしくお願いいたします。​

    Attached Files (1)
  • 凡そ状況が把握できました。Window Server特有の問題である可能性があります。
    65コア以上持ったWindows Serverの場合、コアを全て使用できない場合があるようです。
    ソルバーを実行するモニターに環境変数を追加してみてください。
    環境変数;KMP_AFFINITY
    値;disabled
    添え付けファイルをご参照ください。
    設定​後、正常に実行ができるか確認してみてください。
  • ご返信ありがとうございます。
    環境変数を追加いたしましたが、効果が見られません。
    (懸念点として、解析が始まらない・終わらない・中断できないためタスクマネージャからscFLOW Solver EXEをタスクの終了を複数回行っていることがあげられます)​
    この環境変数は解析を回すごとに設定しなくてはならないのでしょうか​?
    ・全般的に設定をし忘れやすい項目
    ・Windows Server OS特有の設定が必要な項目
    が他にございましたらご教授いただければ幸いです。
    ​​
    宜しくお願いいたします。​
  • 念のための確認ですが、環境変数を追加後に下にある’適用’はクリックされたでしょうか?
    これがないと設定が反映されません。確認ください。
     
    後、この設定はモニターを閉じるまで有効です。起動毎に設定が必要です。
    ただし、OSのシステム環境変数にKMP_AFFINITY=disabledを指定することもできるようです。
    この場合は、解析毎の設定は不要になりますが、他社ソフトを含めてすべてのMPIプロセスに環境変数が効いてしまうことになります。他への影響を考慮して判断してください。
    その他、Windows Server特有の設定というのはないように思います。
  • 後、分割数を1,2など少なく変更したら計算可能かお試しください。
    もし計算が進むようでしたら、分割数50も試してみてください。
    添付ファイルご参照こと。
  • ご返信ありがとうございます。
    ■環境変数を追加後に下にある’適用’
    →クリックしております。起動ごとに設定が必要とのこと、承知いたしました。
     ちなみに​他への影響を考慮してとのことですが、CoSimとAdamsには悪影響がありますでしょうか。
    ■分割数の変更
    →少なくすると計算可能でした。1,2,4,16,32は解析完了しましたが33,50は解析が開始しませんでした。
    ​よろしくお願いいたします。
  • 何かマシン特有の問題があるのかもしれません。
    気になる点として、初期のV2022のscMonitor(ソルバーのモニタープログラム)にメモリー関連の不具合が報告されているようです。とりあえず、本不具合が修正されている2月版へのアップデータをお勧めします。それでも改善が見られない場合は、MSCの正規のサポートを受けた方が良いように思います。
    環境変数の設定による​CoSimとAdamsへの影響も情報が得られるかもしれません。