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ScFlow におけるくしゃみの再現

エムエスシーソフトウェア株式会社
ご担当者様
突然のご連絡失礼します.名古屋大学大学院 情報学研究科内山研究室
高牟礼と申します.​
貴社製品のScFlowに関して,使い方の不明点等がありご連絡させていただきました.​
 ​
 現在,貴社製品のScFlowを使って人間のくしゃみによる飛沫の再現を試みております.1000mm^3の立方体空間​領域内で20×60mmの口を模した突起面からくしゃみを模した流れを発生させ,それによる飛沫の軌跡を再現しようとしています.
 ​しかし,飛沫を模した粒子が流れ場に沿って動きません.また,くしゃみを模した流れ場の再現にも苦慮しております.
 ぜひとも解決策をご教授いただけたら幸いです.何卒よろしくお願い申し上げます.
 名古屋大学大学院 高牟礼​
 ​
  • 以前に送っていただいた画像ファイルからメッシュに問題がありそうと予想しましたが、別の問題である可能性もありそうです。それは流体物性に空気(圧縮)を使っていることにあります。流体を圧縮性として扱うか非圧縮性として扱うか大きな違いがあります。その点は改めて流体力学の書籍なので確認していただくとして、まずは問題点がそれにあるかを確認するため流体物性を空気(非圧縮/20℃)に変更してみてください。
    なお、非圧縮性の流れの解析では「熱」は解く必要はありません。
    ご参考まで。​
  • いつもお世話になっております.
    名古屋大学​​未来材料・システム研究所 高牟礼です.
    こちらからの度重なる急な​問い合わせにも関わらず
    迅速なご対応いただき誠にありがとうございます.
    Chuel-Ho.Kim様からご教示いただいたおかげで
    無事,課題を解決することができました.
    今後とも引き続きよろしくお願いいたします。
    取り急ぎお礼を申し上げます.
     
  • ​いつもお世話になっております.高牟礼です.
    くしゃみの再現に関してご質問があるのですが,登録した面領域から質量粒子を発生させる場合
    複数の粒子直径の粒子を同時に発生させることは可能でしょうか.
    時間変化.もしくはサイクル変化させた場合は粒径を変化させることはできたのですが,実際のくしゃみのように同時に様々な直径をもつ飛沫を再現したいと考えております.​
    もし何かご教示いただけましたら幸いです.何卒よろしくお願いします.
  • ​追記します.
    登録した面から複数の登録した飛沫粒子を発生できますが,粒径を横軸粒径,縦軸個数のグラフにした際に​正規分布になるように粒径変化を連続的にしたいです.
    ​ある面から異なる粒径を持った粒子を同時に発生させるには異なる粒子を複数登録するしかないのでしょうか.
    ご教示いただけますと幸いです。​
  • プログラムを組むという方法がありますので確認して検討してみてください。
    プログラムによる条件設定や変更は、ユーザー関数(C言語)とスクリプト(Javascript言語)で実現できるようになっています。
     
    これらに関しては下記のマニュアルの箇所を参照ください。
    ユーザーズガイド ソルバー編
    ユーザー関数・スクリプト機能
    - ユーザー関数の作成方法
    - スクリプト機能記述方法
    個人的にはユーザー関数よりは開発環境が不要なスクリプトを使う方が簡便だと思います。
     
    使い方のサンプルとしては例題がありますのでこれをトレースすることで凡そが把握できると思います。
    機能8 ユーザー関数・スクリプト機能
    例題8.1 非ニュートン流体
     
    なお関連のユーザー関数、スクリプトは
    usr_particle_generation_prop
    use_particle_generation_prop
    の2つになると思います。前者はSPHファイルから入力パラメタを読み込みことに使用します。
    後者で、実際に発生する粒子の直径や位置を変更することができます。
    ※なお、pidata[0]の粒子番号はこの関数が呼び出された時点は決定していないので全部0となります。
    マニュアルが不正確なので今後修正されるはずです。
     
    プリ上で粒子のスクリプトの利用方法は添付ファイルが参考になると思います。
    ご参考まで。