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2つの接触体間の摩耗解析を行う場合、接触体の定義する順番によって結果が変わるのか?

 現在Marc2016.0.0にて、同じ形状と物性値を有した2つの接触体の摩耗解析を​行っています。実際には異なりますが具体的には、直行するように連結されたドーナツ状のリングの片方に荷重を作用させ、もう片方を回転させて接触部に摩耗を生じさせる解析となります。
 垂直応力と相対滑り速度から摩耗量が算出されることから、2つの接触体の​摩耗量が同じとなることが推察されたのですが、異なる結果が得られました。
 そこで、調べたところSimcompanionにて技術情報 ID  KB8006260 「接触される側の面(辺)を構成する節点においては、現在の仕様では正しく摩耗を考慮することはできません。」という情報を見つけました。記事の掲載時期が古かったため現在もこの問題が生じ得るのかわかりません。
 以下の3つについて教えていただけるとありがたいです。
1.接触する側と接触される側で摩耗量が異なる問題の有無
2.接触する側とされる側の定義は接触体の定義する順番で決まるのかどうか
3.1の問題がある場合の解決方法​
 以上よろしくお願いいたします。
  • お問い合わせいただきありがとうございます。
    まず、ご指摘いただきました​技術情報 ID  KB8006260の記述は確かに古く、お使いいただいておりますMarc2016では問題は解消されております。従いまして、
    ​1.接触する側と接触される側で摩耗量が異なる問題の有無
    については、解消しております。
    ​2.接触する側とされる側の定義は接触体の定義する順番で決まるのかどうか
    については、ご指摘の通り、接触体の番号で、接触する側とされる側が決まり、順序が影響する場合もありますが、基本的にメッシュが十分細かく、両者のメッシュの代表長さがほぼ同じであれば、問題は生じません。
    お問い合わせいただいた内容は、モデルに依存して発生している可能性が高いと思われます。モデルをご提供いただけましたら、調査を進めることができます。ご検討ください。
    ​ご不明な点がありましたらご連絡ください。
  • 回答いただきありがとうございます。
    ​指摘いただいた内容について検討し、モデルのメッシュ分割を細かくする等で改善を試みたいと思います。
    検討後モデルへの依存が確認できない場合はお手数おかけしますが、ご助言よろしくお願いいたします。​