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平均放射温度の空間分布を出力した際に一部箇所で極端に低い値となるのですが、解決方法はございますでしょうか。

STREAMで住宅をモデル化し定常解析をしています。
平均放射温度の空間分布を出力した際に一部箇所で極端に低い値となってしまいます。
平均放射温度が極端に低い値となる箇所の周辺の壁の表面温度には異常は見られず、放射のグループ数や1面あたりの粒子数を増やしても改善されません。
また、Lファイルを確認したところ温度などの方程式は全サイクルで問題なく解けていました。
  • 平均輻射温度の計算は解析メッシュとは無関係に等間隔に測定点を配置してその点の平均輻射温度を計算しています。
    デフォルトでは全空間で4000点の測定点となっています。それらの測定点から補間することで図化データを作成していますが、測定点を数を増やすことで補間精度を上げることができます。添えつけ図を参考に測定点の数をまずは8000点、12000点など増やして改善傾向があるか見てみるのが良いと思います。
     
     
  • 後は、そもそもグループ面数が少ないということが考えられます。
    デフォルトでは4000面を面積按分でそれぞれの部品の面に割り振られます。
    該当箇所周辺の部品に対して個別にグループ面数を指定してみてください。
    添えつけファイル:グループ数の個別指定.png(部品名;床を明示的に24のグループ数に指定した例)なお、「図化データ」ー「輻射変数」タブで’グルーピング情報を出力します’にチェックを入れることでポストでグルーピングが確認できます。詳細はポストのリファレンスを参照のこと。
     
     
  • ご回答ありがとうございます。
    MRT測定点を増やした結果、改善されました。
    二点ほど追加で質問があるのですが、
    MRT測定点はどのように解析領域上に配置されるのでしょうか。
    (解析領域​全体に等間隔で測定点が配置される、など。
    今回私は住宅を外部環境も含めて解析をしているため、
    ​室内側の測定点を増やしたいのですが任意に分配することはできますでしょうか。)
    ​また、部品を指定してグループを設定することに関してですが、
    こちらについては目安となる数値などございますでしょうか。
    よろしくお願いします。​
  • 1点目の質問ですが、「解析領域​全体に等間隔で測定点が配置される」で正しい理解です。また、測定点数の増減のみが可能で、任意に分布させることはできません。
    2点目​の質問ですが、グループ面の設定基準は
      ①異なる輻射率を持つ面はそれぞれのグループ面にする。
       ※逆に同じグループ面にしてはいけない​
      ②輻射率が同じ面でもその面で温度分布が大きいようならグループ面数を多く。
       ※逆に同じ温度になる面はグループ面数は1でも良い
    とするのが良いと思います。​
    関連情報としては、SimCompanionページの右下辺りにある
    「​Cradle CFD ユーザーズページ」から 「よくあるご質問」の
         ID00196 グルーピングとは?
    も参考になりますので確認してください。